2020年03月07日

吊り編み機とは

1900年代初頭に輸入され始め1970年代に高速シンカー編み機が開発され大量生産、大量消費の時代が訪れたこともあり高速シンカーの約1/20ほどしか編めない吊り編み機はメーカーも生産を終了しほとんど姿を消しました。

機械の生産終了からおよそ50年和歌山に吊り編み機で網み立てを続ける工場があります。

吊り編み機は生産効率では高速シンカー編み機に遠く及びませんが編む時に余計な力を糸にかけず、編みあがった生地もシンカー編み機のように強制的に巻き取ることをしません。

その為編み上がった生地は手編みのような温もり、シンカー編み機で編まれた生地にはない風合いがありその特性を長く保ちます。

糸の太さや編み立てによって風合いや生地のあがりが全く違ってくるんですが糸はボーダー生地の為、単糸で編みたてると斜行が強いのでボーダーには不向きな為、双糸を使用

今年の糸は今までの30番手から少し糸を太くし24番手に、度目は今までよりやや甘めに編み立ててもらってます(それでもかなり詰めている方です)。
しっかりと編み立てる理由としてはしっかりとした糸、生地でないとせっかくの藍の色の変化を楽しむ前に生地が弱りTシャツが潰れてしまうからです。

その為編みあがる生地のm数は短くなりますがシッカリとした長く着用頂ける生地に編み立てております。

しっかりと編み立ててはおりますがラフィコットンのムラ感ある糸のおかげで着心地よい生地に編みあがっております。

今まで以上にふっくらとした生地に上がってきました。

生で触れていただき出来れば着て生地の風合い、変化を味わっていただきたい生地です。
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posted by take at 19:37| Comment(0) | original clothing | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

正藍染

正藍染は植物の蓼藍を原料とします。
葉は他の植物と同じく緑色ですが乾燥させると葉だけが青くなります。
乾燥させた葉に「水うち」という作業を繰り返し行い数ヶ月かけて発酵させます。。
この発酵させたものを球状にしたものが正藍染の染め液の元「すくも」です。
このすくもを水甕で発酵(還元)させ、ようやく染が出来る状態になります。
昔ながら天然の灰汁のみを使って藍を立てる職人さんもいらっしゃれば、石灰を使う職人さんも居られます。
こちらの職人さんは石灰を使用。

すくもの産地は香川県が有名ですが正藍染をしていただいている職人さんは自ら畑で藍を育てすくもを作っている藍染職人さんです。

ここからがやっと染めの作業
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漬けては絞る作業を繰り返し行います。
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薄い染め液の甕から濃い染め液の甕へ
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繰り返し行います。
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するとだんだん濃い色に藍が付着していきます。

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繰り返すこと13〜14回
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やっとこの濃い藍になります。

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その後井戸水で洗い天日干しにします。

これで下染め完了

乾燥した糸をさらに同じ工程でもう一度染めます(上染)

そうしてやっと正藍染の糸が完成します。


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それではまた
posted by take at 18:04| Comment(0) | original clothing | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする